在宅介護で工夫していること② 【ハード編】

母の介護ブログ
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母の介護で工夫していること① 【ソフト編】は、“意識づけ”に焦点をおいた工夫でしたが、【ハード編】では、”器機の設置”などについてお伝えしたいと思います。

介護しながら工夫しなくちゃ!と思った理由

まず、再度工夫しようと思った理由のおさらいです。

母の介護をしていて、工夫やサポートが必要だと思うようになったのは、大まかに次の5つをケアしたいと思ったからです。
① 家族の伝言を忘れる
② 日にちや曜日がわからない・混乱する
③ 同じことを短時間に何度も言ったり、聞いたりする
④ 往診医・看護師、訪問看護師に、自分の体調を上手に伝えられない
⑤ 手助けが必要な時も、人を呼ぶことをしない
①~④は、意識づけのような無形のもので対応するので【ソフト編】、⑤は、器機の設置など形あるものを使って対応するので【ハード編】として、私たちが日々実践している“介護の工夫”をお伝えします。

今回は、【ハード編】です。

介護の工夫 【ハード編】

介護の工夫二つ目は、機器を設置した【ハード編】です。

<工夫・サポートが必要な母の行動>
⑤ 手助けが必要な時も、人を呼ぶことをしない 

離れた場所からでも母の様子を確認できる「見守りカメラ」と母が自分でに合図を送れる「呼び出しブザー」を設置しました。
その他、介護保険が適応される「介護用品のレンタル」で、転倒防止などの安全を確保しました。

見守りカメラ

J:COMのJ:COM HOMEパックを利用しています。
部屋にネットワークカメラ(小型カメラ)を設置して、外出先や自宅から母の姿を確認しています。
人を呼ぶことがあまりない母を、介護する側から見守ることで、手助けが必要な状態を早く見つけられるようにしています。このカメラは、導入して本当によかったと思うものの一つです。

導入してよかった理由

母は、家の中はひとりで歩きます。ベッド、ダイニングテーブル、キッチン、洗面所、トイレ、お仏壇の前などなど、広い家ではないですが、それなりにそれぞれ離れています。足がもつれたり、力が入りづらく膝が“カクッ”となって、転倒してしまうことがあります。カメラは、人の動きを感知するセンサーはついてないので、見る人のタイミング次第にはなりますが、部屋の中を確認できることは、大きなメリットです。
デメリットは、トイレに入ってしまうと、トイレの扉自体も見えないので、母がはいっているかがわからない点です。そんな時は少し時間をおいて、再度確認するようにしています。

見守りカメラの利用方法

母の家にネットワークカメラ(小型カメラ)を設置し、スマートフォンに画面が映るようにします。

① J-COMと契約する。(契約がある場合は、J-COM HOME を使いたいと伝える。)
② 担当者が来訪して、カメラを設置する。
③ カメラの画像をみたいスマートフォンに、 J-COM HOME のアプリをインストールする。
④ 画像が見られるようにカメラとスマートフォンの接続設置をする。

カメラの設置からスマートフォンの設定まで、全部J-COMの担当者がやってくれるので、心配ないです。必要なものは、パスワードを書き留めるメモとボールペンくらいです。
操作も、J-COMアプリをタッチ → カメラマークをタッチ の2ステップです。この操作も、わかるまでJ-COMの担当者が教えてくれます。(めちゃくちゃ簡単です!!)

■料金は、J-COM HOME自体は月額1,480円(税別)くらいですが、J-COMとの契約も必要なので、別途J-COMの契約金額の支払いが発生します。
■カメラは買取なので、別途代金が発生します。
 (8,700円(税込)くらいです)

J-COM HOMEの詳しい情報はこちらから

見守りカメラ活躍中!

見守りカメラが大活躍した事例のひとつをお話させてください。本当に助かりました!

母がひとりの時、転倒しました。会社にいた私は、カメラで確認することで発見でき、お世話になっている訪問看護ステーションに緊急訪問の依頼ができました😊👍

■発見までの経緯
私は会社に出勤していました。出勤している時も、会議等で席を外せない時以外は、少なくとも2時間に1回は、母の様子を確認します。夕方、確認すると母の姿が見えません。トイレかなと思って、しばらくしてから見てみると、カメラに頭だけが映りました。

ん?・・・どういうこと?
あっ! カメラがついているタンスのところで転倒したんだ!

びっくりしました。転倒はあっても、弟が2階にいたり、私が隣の自宅にいたりする時で、ひとりの時の転倒は初めてでした。
急いで、訪問看護ステーションに電話して、転倒している旨を伝え、緊急訪問をお願いしました。約20分くらいで到着してくれて、母をベットまで連れていってくれました。

転倒してからどれくらい床に座り込んでしまったのかはわかりませんが、看護師さんが来てくれて、どこかケガをしたところはないか、チェックもしてくれます。訪問看護って、本当にありがたいです。
そして、寒い季節ではなくて良かったです。暖房がついていても、フローリングでは寒いから😣

帰ってから母にどうしたのか聞くと、足が“カクッ”てなったとのこと。
ん~、どうだろう・・・。私の想像は、眼鏡も左側の耳にかけるところが大きく開いてしまっていたので、ダイニングテーブルの椅子から落ちて、床にあたったと思うんです。
歩いてて“カクッ”となって、眼鏡曲がるかなぁって思うんですよね。ダイニングテーブルの椅子で、寝ちゃって舟を漕いでいる時があるから・・・。

いずれにせよ、大事に至らず、看護師さんに対応してもらえてよかったです。

見守りシステムの今後の活用

今回、留守中の見守りをどうするかと考えた際、セコムなど警備会社にお願いすることも考えましたが、大掛かりになってしまうので見送りました。簡単に設置できて、私たちの要件も満たしていたので、J-COMにしました。

J-COMにこういったカメラ設置のサービスがあることを知らなかったのですが、たまたまJ-COMから別件のキャンペーンのご連絡をいただいた時に、ひょんなことからJ-COM HOMEのサービスを教えていただきました。素直にラッキーだったと思います。雑談って、必要ですね(笑)

J-COM HOMEは、カメラ設置以外にも家電のON/OFFや人の動きを感知するセンサー、スマートフォンにドアの開閉状況のお知らせがくるなど、その家庭に合った見守りシステムを選ぶことができます。今後の母の状況を観察しながら、カメラ以外のシステムも使っていきたいと思います。

呼び出しブザー

ベットに横になっている時に、母が自ら私を呼び出しできるように、病院のナースコールのようなブザーを設置しました。同じ家の部屋と部屋で使うのではなく、隣とはいえ全く別々の家なので、そこそこ距離もあるし、外壁などの障害もあるので、通信が届くのかが心配でした。
歩行補助器具を検討したのですが、母が猛烈に拒否され、その他の方法はないものかと考え、まずは助けを呼べるブザーをつけることで様子を見ることにしました。

■ブザーを選んだ時の条件
次の3つを考慮しました。
●母がボタンを押すと、隣(別棟)の私が住んでいる家のブザーが鳴ること。
●母が歩行中に何かあった場合に備えて、首にブザーをかけられること。
●ブザーは、弱い力でも押せること。

実物は、下の写真を見てください😊

このブザー、小さいながら、めちゃ大きな音が鳴るので、気づきやすいです。優秀です🏆

品名:よべーる150 HT-150

介護用品のレンタルの担当者に頼んで購入しました。発信機・受信機を一つずつで、12,000円くらいでした。
私は、購入する際、介護用品のレンタルの担当者に相談したので、そこで購入しましたが、ネットショップでも買えるようです。

注)カタログより少しお安くしてくれました😄

介護用品のレンタル

補足になりますが、介護保険を使って、住居に介護に必要なものを設置してくれます。定期的に点検も行ってくれるので安心です。

  • 介護ベット → 病院のベットのように上下するので便利です。
  • 手すりの設置(玄関・廊下など母の導線となるところ) → 転倒防止になります。
  • トイレ用手すり → ひじ掛けがあるので、立ったり座ったりするときの手助けとなります。
  • 車いす → スリムタイプが、軽くて持ち運びが便利です。外出の時のみ使用してます。

まとめ

介護の工夫として【ソフト編】・【ハード編】にわけて、私が母の介護をしながら工夫していることをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。原始的なものもありますが、私たちの介護生活にとって、すべて必要なものです。

ブログを書きながら、今までと違った思いが出てきました。それは、介護の工夫って、よく考えると、多くは介護する側のためのものなのかも・・・ということです。 母が何かできなかったり、できたけど後始末が必要になってしまったりした時って、私のやることが増えちゃうんですよね😥 増えるとついイラっとしちゃうし・・・。
特にメモや連絡ノートは、そう思いました。介護する側の都合だけにならないようにしようとちょっと反省しました。

ただ、介護を始めた頃から比べると、物事がスムーズに進んでいることは確かです。看護師さん達との連絡もうまくいっていると思います。
このコロナ禍で、私の仕事が出勤とテレワークと半々くらいになり、テレワークの時は、往診の先生や看護師さん、リハビリの理学療法士さんと直接お話できるようになりました。母の状況把握や私たちの介護の体制をご理解いただくのに良い時間になってます。もちろん、私自身も相談したり、アドバイスをいただけたりできることが心強いです。

父が亡くなり、私が介護を始めて本当にてんてこ舞いでした。こんなにも1日が早く、30時間くらいほしいと思ったことはありませんでした。そんな中、どうすれば時間を有効的に使えるかを考えてやってきた工夫です。
また、一緒にいない時でも様子を見守ることで、私の気持ちも楽になりました。様子がわからないから心配になっちゃうのですから。
これからも、クスッと笑えるような、でもすっごくためになる介護の工夫を考えていきたいと思います。
そんな時は、ここでまた発信します。是非、聞いていただけたら嬉しいです。

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