先日、父の三回忌を行いました。
要介護中の母は話したり動けたりするけど、段取りはできないし、弟もやってくれないので、私が準備しました😄
準備をする時に、どうするのか迷ったことをお伝えしたいと思います。
我が家は浄土真宗です。他の宗派とことなる考え方もあるので、確認していきましょう。
三回忌はいつ?
三回忌は、一周忌の次に執り行われる年忌法要で亡くなった年を含めて、三回目の命日の前後に執り行います。つまり、亡くなって満2年の命日前後ということになります。
(例)
命日(亡くなった日) 2020年12月20日 → 三回忌 2022年12月20日
三回忌(年忌法要)とは
浄土真宗は、臨終後すぐに極楽浄土へ迎えられる「死即往生」という考え方なので、故人が良い裁きを受けるために追善する必要はありません。
故人は、すでに 阿弥陀仏のお導きで成仏されている身なので、遺族が故人のために祈る必要はありません。
では、なぜ年忌法要をとりおこなうのでしょうか。
浄土真宗の法要は、追善供養の意味合いではなく”成仏に導いてくれる阿弥陀仏へ信仰をささげるため”です。阿弥陀仏へ感謝の気持ちをお伝えしましょう。
ちなみに、追善供養とは、遺族が故人の冥福を祈って善い行いをすることです。法要を執り行ったり、お墓参りにいったり、故人のために行うこともそのひとつでしょう。
三回忌の準備
具体的に三回忌の準備について確認していきましょう。
準備は他の宗派と同じです。まず、日程調整から行います。
日程調整と参列者へのご案内
菩提寺がある場合は、お寺へ連絡して希望日を伝え日程調整を行います。
日程の他、執り行う会場や当日の流れを確認します。
菩提寺がない場合は、葬儀社へ相談するのが良いでしょう。適切なアドバイスをいただけます。
参列者への案内状を送り、出欠を確認しましょう。親族・故人の友人など案内状を送る範囲も決めます。案内状は、参列者が予定を組みやすいように、遅くとも1ヶ月前までに参列者へ届くように発送するとよいでしょう。
会食の手配をする
三回忌に集まってくれた方に、お礼のお食事を用意します。
お寺の控室などで会食をする場合は心配ないですが、お店などで行う場合は、あらかじめ三回忌の法要である旨を伝えておくと安心です。慶事の食材などは避けてもらいましょう。
返礼品の準備をする
参列者の方は、香典やお供え物をご持参される場合が一般的です。お礼として返礼品を準備しておきます。品物は、「不祝儀が残らないように」と、お菓子やお茶などの消えものやタオルなどの消耗品が良いとされています。お持ち帰りいただく際、重たくならないよう気遣いも必要です。
また、殺生を思い浮かべるような肉・魚やお祝いに贈られることが多いお酒は避けましょう。
三回忌は、2,000円~5,000円くらいで準備するとよいでしょう。
また、返礼品には、掛け紙をします。(”のし”とも言いますが、本来は慶事で使うものです)表書きは、「志」が一般的です。水引の下に「施主」や「〇〇家」と書きます。
葬儀社や百貨店に依頼すると、準備してくれます。
施主は?
故人の葬儀で喪主だった方が務めるのが一般的です。
三回忌を前に、喪主と務めた方が亡くなっている場合は、他の遺族が施主を務めることになります。
前もって遺族で話っておきましょう。
僧侶へのお布施
お布施は、読経いただいた僧侶への謝礼です。
三回忌では、20,000円~50,000円が相場です。
法要の規模や地域で異なることもあります。
金額に迷ったときは、事前にお寺にたずねてもよいでしょう。「お気持ちで」と言われることもありますが、「皆さんどれほどおつつみされますか?」などとたずねましょう。
また、お布施のほかにお寺以外で行うようであれば「お車代」、僧侶が会食に参加されないようであれば「御前料」をお渡しします。どちらも5,000円~10,000円ほどが一般的です。
お布施をお渡しするタイミングは、法要が始まる前や終わった後です。
表書きは、「お布施」とし、水引の下に「〇〇家」や施主の名前を黒墨で書きます。
三回忌法要の流れ
厳密に決められたルールはありません。
僧侶と家族と相談して決めましょう。ここでは、一般的な流れをご紹介します。
① 僧侶の入場
② 施主の挨拶
③ 読経
④ 参列者焼香
⑤ 僧侶の法話
⑥ 僧侶の退場
⑦ 施主の挨拶
※会食の用意がある場合は、最後の施主の挨拶の際に参列者にお伝えしましょう。
実際に行った三回忌の準備と金額
ここでは、実際に行った三回忌の準備やお布施などの金額についてお話します。
① 三回忌の日程調整
我が家は、菩提寺があるので、まずお寺に連絡して日程を決めました。
命日は、12月なので本来は12月に行いますが、12月は参列者の方が年末で忙しいのと12月の寒さは要介護状態の母にとって、つらいだろうという理由で11月に行いました。
(一周忌も11月におこないました)
僧侶と葬儀の際にお世話になった葬儀屋の担当者にお聞きしたところ、前倒しでの法要は、問題ないとお返事をいただきました。
② 参列者へのご案内と返礼品の手配
参列者は、親戚のみにしました。また、返礼品はバームクーヘンの詰め合わせにしました。金額は、3,000円くらいです。
参列者が親戚のみだったので、案内の連絡は電話でおこない、案内状は出しませんでした。
③ 僧侶へのお布施
お布施は50,000円を、包みました。
会食はなしにしました。コロナウィルス感染拡大がおさまっているとはいえ、高齢者が多いので感染が心配なので、会食はなしにしました。
会食を行わない旨は、事前に親戚にも伝え、了承を得ています。
会食がなかったので、御前料として10,000円お渡ししました。
また、お寺でおこなったので、お車代はお渡ししていません。
三回忌を終えて・・・
まず、無事に三回忌を無事に終えられてホッとしました。
我が家は菩提寺があって、祖父からのお付き合いなので堅苦しい感じはありません。
しかし、お布施やその他の費用についてはやはり気をつかいます。
日程調整は早めに行いましょう
一周忌の時に、僧侶のスケジュールの関係で日程調整に苦労したので、今回は早めに連絡しました。
土日ともなると、僧侶のスケジュールも埋まってしまうので、決まっているならばできるだけ早く僧侶との日程調整は済ませた方が良いです。
早目に日程を決めることで、参列者へ挨拶状を送るまでやその他の準備に時間的余裕ができるので、気持ちも落ちついて準備ができます。
次の年忌法要までのこと
三回忌の次の年忌法要は、七回忌になります。なくなった日から満6年目の命日ですね。
一周忌、三周忌と法要が続きますが、七回忌まではちょっと期間があきます。
菩提寺がある場合は、お寺さんとのつながりも大切です。我が家は、年会費をおさめる際、お寺に出向いています。
また、その家々で異なると思いますが、親戚付き合いが疎遠になるかもしれません。
我が家の場合、父が亡くなったので父方の親戚と会う機会が、少なくなりそうです。母も要介護の状態なので、気軽に外出できないことも一因ではあるのですが・・・。
これって、寂しいなと思うのです。
確かに親戚付き合いって、面倒だな・・・と思うこともありますが、近況報告くらいはしたいものです。
ただ、もともと親戚付き合いが濃厚ではない家系なので、年に1~2回しか顔をあわせることがなかったこの機会もなくなりそうです。
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三回忌を終えて、一区切り。さびしくなることもありますが、父を想う気持ちは変わりません。
母が毎日何度もお仏壇に手を合わせるので、自然と私も朝晩に手を合わせています。お仏壇に手を合わせると心が穏やかになります。私にとって大事な時間です。
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